2010年11月8日月曜日

神様からの贈り物

神様の贈り物。私が一番好きな、よく口にする言葉です。長い生活の中で、私も今までに数回この贈り物いただきました。それは、予期せず突然にやって来ます。船大工をしていた私の祖父は仕事上、堤防の外の河川敷に、仕事場と住居を構えていました。その後を継いで父が住を構え自動車整備をしていました。

小さい頃、目の前には有明海に続く川が流れ、漁に出かけるポンポン船のエンジンの音で朝を迎えます。

のどかな風景が毎年台風で一変します。それも十年に一度は二階まで浸水する台風が牙をむきます。台風一過の夕焼けの色の無常にもなんと綺麗なこと。壁を剥ぎ、瓦を飛ばし、畳を泥だらけにした自然は何事もなかったかのごとく朝を迎えます。毎年々繰り返されるこの光景。台風の度に、姉妹で里の家が無事かどうか胸がつぶれる思いで台風にあった実家を訪ねる事の繰り返しの月日。その中での立ち退きの話。私の家の近くに居を構える事が出来た20年前の父母の話。突然に訪れた神様からの贈り物。

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